今までに使ったことのある7銘柄を比較

先日、バイオリンの弦をピラストロのゴールドからトニカに変えてみてから、ピラストロ社製のバイオリン弦の比較ができたらと思っていました。ということで今までに私が使ったことのあるオリーブ、ゴールド、トニカ、オイドクサ、エヴァ・ピラッツィ、オブリガートを比較していこうと思います。

オリーブ Oliv

パーペチュアルが出る以前では最もお値段の高かったオリーブは他メーカーも含めて最も音色がいいとされています。お値段が高かったために使ったことがなかったのですが、使ってみると、他の弦を使うことがバカバカしくなるほどのいい音がします。右手の弓の圧力のかけ方を少し変えるだけでも音色の変化が起きるうえ、音量も十分に出ます。

欠点は、チューニングが安定しないことでしょうか。それに何度も書きますが、値段が高いことも欠点と言えるかもしれません。

お値段は14,000円~です。

ゴールド Gold

ゴールドはバイオリンの伝統的な弦の材料である羊腸を用いたガット弦に分類される弦です。私が使ったことのある弦の中で最も優れていると考えている弦でもあります。音色は非常によく、比較的軽やかな明るい音を出すことができます。アンサンブルでもソロでも使える万能な弦です。

しかしガット弦ですのでチューニングが狂いやすいという致命的な欠陥があります。これは同じガット弦のオイドクサも同様です。

お値段は7,645円~です。

トニカ Tonica

トニカはピラストロ社の数ある弦の銘柄の中で最もスタンダードな弦と言えます。性格はシンプルで素直な音がする弦で万人受けする音だと思います。また、弾き心地も良好で、お値段も安く、コストパフォーマンスに優れた弦でもあります。

お値段は5,332円~です。

オイドクサ Eudoxa

オイドクサはゴールドと同じガット弦に分類される弦です。用途としては室内楽の奏者を想定して作られており、アンサンブルに適した音色の弦です。そのせいか音色にあまり個性はなく、私の個人的な印象もあまり残っていないのが実情です。ガット弦であるのでゴールドと同様、チューニングには難があると言わざるを得ません。

お値段は9,240円~です。

エヴァ・ピラッツィ Evah Pirazzi

エヴァ・ピラッツィはピラストロ社の創業一族で現在の代表の名前を冠したナイロン弦です。お値段は高いですが、大音量で張りのある音を得られます。ソロに向いている弦だと思います。

お値段は9,020円~です。

オブリガート Obligato

オブリガートは上品な音がするナイロン弦です。特に高音に関しては非常に音が良いと思います。しかしあまり強烈な印象に残るような音ではないのも確かです。

お値段は9,900円~です。

パーペチュアル Perpetual

2019年現在、ピラストロ社の最も新しいバイオリン弦の銘柄です。音が非常に大きく、エヴァ・ピラッツィ以上の音量が出ます。音質の方も破綻することなくギリギリのバランスを保っています。特に安い楽器に張ると音が見違えります。

ただ、価格設定もかなり高いので、なかなか手を出しづらい弦でもあると思います。

お値段は12,000円~です。

最もコストパフォーマンスに優れた弦は?

ゴールド です。つつがなくいい音を出してくれます。ガット弦の中で8,000円を切るのはゴールドだけで、ガット弦にしては非常に安い価格設定です。しかし何度も繰り返すようにチューニングに不安があります。ガット弦はその特性上、音湿度によって伸び縮みするため、取り扱いはナーバスになる必要があります。

ゴールド、オイドクサのガット弦を除いた、残りのトニカ、エヴァ・ピラッツィ、オブリガート、パーペチュアルの中からコストパフォーマンスに優れた弦を選ぶなら、間違いなく トニカ でしょう。お値段が安いうえに、オールマイティーな音がします。

お値段を度外視して、一番いい弦は?

オリーブでしょう。とにかく音質が非常にいいです。先ほども書きましたが、弓の使い方次第で様々な音色を出すことができるうえに、耳なじみの良い音がします。しかし、お値段とチューニングが安定しないことだけが欠点です。

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