さて、前回のピラストロ・オリーブを使ってみたことをレビューしてからさらに3週間ほど過ぎました。改めてピラストロ・オリーブの感想などを書いておきます。

概況

さて、寿命の短い弦は大体1か月も使うとへたるものですが、オリーブに関してはそういうことは感じません。むしろ、チューニングの不安定さが改善され、弾きやすくなっているほどです。音色も音量も3週間前と差がないように感じます。

チューニングの安定性について

先ほど少し触れましたが、ガット弦は温度や湿度の変化によってチューニングが狂いやすい、ということはよく言われる特徴です。これについては、今のところ不都合さはあまり感じていません。確かに、練習する前に必ずチューニングは必要ですが、そもそも練習する前にはどんな弦を張っていてもチューニングすることが通常だと考えているので、全く問題ありません。

また、弾いているうちにチューニングが狂わないのか、という疑問については、確かに張り替えてすぐ~3週間目ぐらいまでは弦が伸びていき、チューニングが狂うということはありましたが、張り替えてから1か月以上が経過した今となっては、多少の温度や湿度変化では、演奏上問題の生じるようなことは起きていません。ガット弦といえども、そこまで極端なことは起きないようです。

音質について

一番の懸念材料はチューニングでしたが、次に気になるのはやはり音色でしょう。ガット弦は特有の美しい音がすると言われていますが、実際のところはどうなのでしょうか。

結論から言ってしまうと、ガット弦には特有の音があり、今のところナイロン弦では完全に代替できない、というのが結論です。

具体的にどんな音かというと、奏者から見るとマイルドかつ太い音です。スチール弦やナイロン弦では、奏者に聞こえる音はかなりうるさいのですが、ガット弦ではそういうことがなく、オリーブも例外ではありません。

一方、例えば10メートル離れた位置から聞いた音などは検証していないので正直不明ですが。ナイロン弦と比べて有意な差があるかは気になるところではありますね。

音量について

音量は、ガット弦としては大きい方だと思います。と言っても、私が使ったことのあるガット弦は同じピラストロ社から出ているゴールドしかないで、それとの比較にはなりますが。ゴールドは確かに優雅な音がしますが、音量は小さいです。それと比べると大きいのですが、他のナイロン弦、例えばトマスティークインフェルド社のドミナントやピラストロのトニカといった、よく使われている弦と比べても音量の面では同等かそれ以下というところでしょう。音量だけを求めるならば、エヴァ・ピラッツィやパーペチュアルといった最新のナイロン弦を使う方がいいかと思います。あるいはスチール弦も候補に上がってきますね。

E線との相性

さて、今回、私はE線だけをピラストロのNo.1にしているのですが、それとの相性と、No.1の特性について触れておきたいと思います。

まず、相性の方ですが、ピラストロ社が自ら様々なADG線と合うように作ったというだけあって、特に問題はありません。普通に違和感なく、音を出してくれます。

一方、No.1の特性はというと、通常バイオリンのE線はプレーンスチール、すなわちスチール線の裸線が使われるのですが、No.1は巻線が施されてある点です。このことによって腐食に強い特徴を持っています。しかし、この巻線が施されているという点で他のE線と構造が根本的に違うため、同じように弾くと音がかすれるという問題が生じます。ですので、弓の毛を若干強めに押し付けないといけません。

今使っているNo.1が錆びたら次は定番のゴールドのE線を使ってみます。

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